英語にしても中国語にしても、会話を主体に勉強するなら書くことはあまり重視しないかもしれませんね。受験英語やテストを連想するかもしれないし、会話したいのになんで中国語の作文しなくちゃいけないんだ、と考えるかもしれませんし。
どちらにしても中国語を書く(作文する)ことに関しては、プラスのイメージはあまりないでしょうね。
しかし、会話とは頭の中で単語や文法を瞬時に組み立てて話すことであり、また同時に相手が言っている中国語を素早く理解しないことには会話は成立しません。
いくら読むスキルと聞くスキルを鍛えたとしても、文章を作る能力が無いことにはどうにもならないでしょう。読むスキルと聞くスキルは、手もとのテキストを主体として訓練しているので、範囲が非常に狭いのです。
仮に1年2年と多くのテキストを暗記したとしても、応用力・中国語会話力はつきません。
では会話での応用力はなんでしょうか?また少ないボキャブラリーを如何に増やして応用力を身に付けるか?
その答えを出すのは「書くスキル」です。
会話能力向上のポイントとなるのは、実はこの書くスキルだとわたしは考えています。これはわたしの経験から言いますが、習った単語を使って作文をしている人としていない人では、半年後一年後の上達に差が出てきます。
毎日の進歩は微々たるものだし、作文をするのはかなり頭を使いますからほとんどの人が面倒でやりません。
しかし会話能力を鍛える上で、文章を組み立てて、正しく発音することは想像以上に大切なことなのです。
考えてみると分かりますが、一般的にいって日本の英会話学校や中国語会話学校では、いきなりテキストを勉強して、生徒に会話させようとします。当然そのテキストにある単語や語句以外は分からないのに、会話の幅が広がるでしょうか?
決して広がることはありません。むしろ話せないことがプレッシャーになり、余計に英語や中国語が苦手になっていくのです。なぜなら会話とは「読むスキル、聞くスキル、書くスキル」の総合力になっているのに、それを満足に鍛えていないからです。
会話はテキストを勉強したそばから出来るなんてことはありません。会話のバックボーンは文法と語彙を正しく組み上げる能力が必要です。そしてその能力を最短で最速に鍛えていくのが「書く」ことなのです。
書くスキルとは、習った単語や句型、文法を使って文章を作り上げる能力です。このスキルを鍛えることで会話能力が飛躍的向上します。あとは話すスキルで実戦会話を増やしていくことで、自然に話せるようになります。
では書くスキルとはどのように向上させていったらいいのでしょうか?
例えば今日のテキストでは「食べる」を習ったとします。中国語では「吃」です。ご飯を食べるは、「吃飯」ですね。教科書にはだいたい、どこで何時にご飯を食べたとかいう会話になっているでしょう。
書くスキルでは、「吃飯」を使って出来るだけ前後に脈絡を持たせた文章を作ります。短じかい単文は作らないようにしてください。
この時、日本語で文章の構成を考えるのもいいでしょう。知識が累積してきて、尚且つ作文に慣れてくれば徐々に中国語で考えられるようになりますから。
悪い例として、
我在餐庁吃飯。
これは最悪です。(笑) 作文になっていません。(文法的には合っていてもです。)
良い例としては、
我下午要去和朋友見面。然後我和他一起在他家裏吃飯。
初級のレベルとしてはこのような感じで、ストーリー立てて作文をするといいでしょう。中級者以上になれば、これにどんどん前後に文章を付加していくとボキャブラリーも広がり、語彙や文法の使い方にも習熟してきます。
そしてこの作文に最も重要なことがあります。それは文章を添削してもらった後に、その文章を独り言のようにブツブツ口に出します。
文章は自分で作ったものですから、ただ単にテキストを丸暗記するよりも、頭に入りやすいでしょう。実際わたしも留学時代はこの方法によって、最短で中国語を身に付けました。
コツは日本語でまずは文章を考えて、中国語に直していきます。その過程で、日本語特有の表現だったり、中国語では他の表現方法だったり、というのを学ぶことができます。
これが会話重視だと、このフィードバック過程が弱いので、いつまでも過ちに気づかないことや、表現がずーっと日本語表現のままで中国語特有の言い回し・表現を身に付けられない、ということが起こりがちです。
自分の作った文章を会話学校の先生に添削してもらうことで、自分の中国語表現が自然なのか不自然なのか、日本語特有の言い回しを単に翻訳しているだけなのか、に気づくことが出来ます。これは本当に重要な学習方法なので、勇気をふりしぼって添削してもらってください。
わたしは幸い、語学学校の先生が毎日作文を宿題として出してくれました。毎日10個の文章を、一つの文ではなく前後に意味を持たせた複数の文にして書きました。
そしてその文章を添削してもらい、中国語の文法や言い回しを確認したあと、ひたすら独り言で舌の訓練をして暗記しました。その文章は自分が考えた文章ですから、独り言で暗記するのに苦労は全く感じませんでした。
ですからあなたも中国語を最短・最適に学習するために、ぜひ書くスキルを鍛えてください。これが語学学習の重要なポイントですから。
中国語発音は奥が深いので、勉強したいと思う方はこちらからどうぞ。