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中国語 発音のキモ

 中国語には、有気音と無気音があります。そしてrの音と巻舌の音、そして半母音もあります。中国語と日本語とはだいぶ違いますね。


 rと巻舌と半母音は後述するとして、有気音と無気音については難しく考える必要はありません。どうも日本の大学や文法用語主義の学術重視のような風潮が目立つと思うのは、わたしだけでしょうか?


 わたしは台湾で中国語を勉強しました。当然日本で教えられている文法は習っていません。そして発音についても、bとpはそれぞれ無気音とか有気音とかという区別で教えられていません。日本では最初にそういった解説をしますね。


 音を破裂させてとか、息を抜くようにとか。でもそれって重要ですか?それを知らないわたしの発音は、なぜ華僑やネイティブに間違われるんでしょうか?確かに理屈を先に覚えれば、コツをつかむのに時間はかからないかもしれません。


 でも無駄だと思いませんか?


 少林寺拳法をご存知ですか?打撃あり、関節技あり、の武術です。打撃については、まぁいろいろと理論らしきものはあるのですが、ようは殴って当たればいいので口で説明するよりは実践で見せた方がいいんです。


 でも関節技になると、急に解説が増えて、口だけ少林寺になります。つまり説明だけが上手くて、実践では下手、ということが起こってきます。


 日本のアカデミックな学習環境はなんとなくこれに似ています。有気音・無気音の区別ってそんなに大切ですか?


 わたしは敢えてこういう方法を提唱したいと思います。

 ○ 有気音は、ぱぴぷぺぽ、みたいな清音。

 ○ 無気音は、バビブベボ、みたいな濁音。

 これが全てです。b/d/g/zの音はすべて日本語で言う濁音と考えましょう。唇をどのように閉じて息を抜くか、なんて理論はもう忘れましょう。濁音です、濁音。ガギグゲゴ、と同じです。


 それで発音して困ることはあるのでしょうか?答えは、全く無い、です。実際わたしが勉強した中で、発音を唇の開き方息の抜き方で指導されたことは一度としてありません。学術的な文法主義はこの際忘れてください。


 といっても文法知識は必要ですよ。あくまでも文法用語を先に覚えて、知識だけの中国語にするのはよしましょうよ、というお話しです。


 次にrですが、riやreなどの発音については、しっかり身に付けましょう。ただし単語の語尾についてるr声については、特に発音しなくても問題はありません。特に上海より南に行くと、こうしたrの語尾は消えていきます。台湾ではまったくありません。


 またもともとrの音が苦手な日本人が、無理して語尾についてるr声を発音してるとそれだけで苦痛になるでしょう。これは無視してもらって構いません。テキストにはr声があるでしょうが、わたしは無理に発音する必要はないと考えています。


 もしあなたが本物の北京語とい言われる北方の普通語を身に付けたいのなら、頑張ってください。それを否定する気持ちはありませんから。


 巻舌に関しては、非常に重要なので身に付けましょう。舌をやや巻き上げて上の歯の裏側に置きます。そこから息を吹き出すと、なんとなく笛を吹いているような音が出ると思います。この音が巻舌音の基本です。


 あとは舌を伸ばす音と巻舌の音が混在している時に、舌が滑らかに動くように訓練しましょう。これは非常に大事です。


 半母音のeについて、これは口を閉じるようにして喉から音を出します。志村けんのバカ殿が「ウ〜」と言いますよね?アイーンのあの口です。(笑)


 「ウ」だと口をつぼめますが、口をつぼめないで「エ」を発音するように口をやや開きます。そして喉から声を出す。文章だけでは実感は湧かないと思いますが、理屈としてはこんな感じです。


 日本人にはもう一つ、ものすごく苦手な発音があります。anとang、enとengです。nで終わる音は、上あごに舌にくっつけて口を閉じる感じです。この時舌をすこし噛むような感じになります。


 ngの発音は、口を閉じないで喉の奥から音を出して最後は鼻から音が抜ける感じになります。


 nとngの発音を確認するために、中国語会話学校の先生に「陳」と「程」を発音してもらってください。


 「陳」の発音では口を閉じて、舌をちょっと噛んでいるような形になっていると思います。「程」の発音については、最後に口を半開きにしていると思います。


 一度こうしたコツを覚えると、一気に上達するきっかけになるでしょう。


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